#author("2026-10-07T06:15:48+00:00","default:admin","admin") #author("2026-10-07T06:27:04+00:00","default:admin","admin") 高 智揚 (GAO ZHIYANG) 研究背景: &br; 航空宇宙用構造材料に注目すると,Taylor 衝撃(TI)試験,平板端面衝撃(PI)試験,レーザー誘起粒子衝突試験(LIPIT)が,超音速下において有効である.我々の既往研究により,TI 試験を用いれば,PI 試験や LIPIT に比して,簡素な実験装置の構造,比較的簡便に,かつ安定した再現性のもと,材料の代表的な力学的特性を表す応力-ひずみ曲線を取得可能な唯一の方法である.&br; 一方,超音速下では,変形による発熱が熱伝導や熱伝達によ る放熱よりも速いため,顕著な温度上昇が,本質的には断熱過 程により引き起こされる.変形時に熱として散逸するエネルギー全体の 93%以上に達する大部分が,温度上昇に寄与し,結果熱軟化が生じる.このことから,力学的特性だけでなく,温度変化に代表される熱特性の解明も極めて重要となる.&br; さらに,既往研究において,超音速下における金属試料の液化現象が確認されている.本現象は温度測定,あるいは外力の成す仕事量から推算しても,融点に達していないと考えられ,単に温度上昇に起因する現象として解釈することが困難であり,熱・力学的挙動と液状化の複雑な相互関係を総合的に考慮した検討が不足している.したがって,超音速下の熱・力学的挙動を包括的に解明し,液状化に支 配される破壊メカニズム解明のため,新たな高精度の実験的手法と理論的検討が今後の研究において強 く求められる.本研究により解明すれば,従来未解明の液相転移則が明らかになる.特に宇宙航空産業で極めて重要な超音速衝突問題(宇宙ゴミへの対処) では,Whipple バンパーの原理をはじめとす る耐衝撃設計の根幹が,この転移則の理解と強く依 存している.本研究の知見が宇宙航空機械の防護構造の最適化や次世代軽量耐衝撃材料の開発に活用され,幅広い産業と社会へ長期的に貢献できる.&br; &br; 研究目的: &br; 本研究では,FCCの結晶構造を持つ金属材料(純アルミ,純Fe)を対象として,超音速に伴う局所溶融が生じる臨界条件と熱・力学連成による溶融発生メカニズムを解明することを目的とする. |#ref(ai.png,center,800x,nowrap)| |CENTER:構築する計測系|